先崎学九段の『うつ病九段』が大宅壮一ノンフィクション賞にノミネート
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朗報が舞い込んできました。
第50回大宅壮一ノンフィクション賞の候補作が、次の5作に決定いたしました。#大宅賞
— 日本文学振興会 (@shinko_kai) 2019年4月24日
河合香織『選べなかった命』(文藝春秋)
先崎学『うつ病九段』(文藝春秋)
旗手啓介『告白』(講談社)
松本創『軌道』(東洋経済新報社)
安田峰俊『八九六四』(KADOKAWA)
(作家名50音順)
去年に刊行された先崎学九段の『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』が、大宅壮一ノンフィクション賞にノミネートされました。
50年の歴史があるこの賞は、国内でも最高のノンフィクション賞のひとつです。これに『うつ病九段』がノミネートされたというのは、将棋界にとって大きなニュースでしょう。
以前の記事でも触れましたが、先崎九段がうつ病になった原因のひとつに、今も多くの将棋ファンの間に暗い影を落としている、三浦弘行九段が巻き込まれた将棋ソフト冤罪問題があります。先崎九段が当時どれほどの心労を抱えていたか、とても計り知ることはできません。
そうした経緯もある題材なだけに、純粋に喜んでいいのかという気持ちもあるのですが、先崎九段のことがより世間に知られるようになることは、やはり将棋界全体にとってプラスかなと思います。ぜひとも受賞することを願っています。