Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

田中沙紀女流3級の昇級の可能性について、とお詫び

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 本日行われた第47期女流名人戦予選、伊奈川愛菓女流初段vs田中沙紀女流3級の対局は、伊奈川女流初段が勝利しました。

【前回の記事】田中沙紀女流3級、正規の女流棋士になるラストチャンスへの対局へ

 先日の記事に書いたとおり、この対局は田中さんの昇級が懸かる大一番でした。注目度が高く、終局後には速報も出されました。

hochi.news

 さて、先日の記事では「これが昇級のラストチャンス」と断定的に書いてしまったのですが、これは当方の早とちりで、そうではなかったようです。
 というのも、春から初夏にかけて倉敷藤花戦、女流王座戦、YAMADA女流チャレンジ杯の3棋戦がスタートします。
 そして女流3級から女流2級に上がるには、他に「YAMADA女流チャレンジ杯ベスト4」「1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る」といった規定もあります。これを踏まえ、まず「1年間で~」のほうを考察してみました。

田中沙紀女流3級の成績とレーティング / shogidata.info

 田中さんは2019年6月から現在までに、6棋戦を戦って4勝7敗の成績です。
 これに5月末までに倉敷藤花戦、女流王座戦、YAMADA女流チャレンジ杯の3棋戦が加わると計算すると、参加棋戦数が9つになります。すなわち3棋戦であと5勝を挙げればよいことになります。

 気になるのは、昨年一昨年と6月中旬に開幕していたYAMADA女流チャレンジ杯です。この棋戦はベスト4までを1日で一気に決めるという特徴があり、仮に倉敷藤花戦、女流王座戦で敗れても、この勝ち上がりに一縷の望みを懸けることができます。
 これが今年は5月に開幕すれば……ということです。先日の時点では、これまでどおり6月に開幕するだろうと思っていたので、昇級パターンとして計算に入れていなかったのですが、ともあれ先日の記事で、断定的に書いてしまったことについては謹んでお詫び申し上げます。