将棋連盟はしっかり説明を。18連勝から13連勝に下方修正された佐々木大地五段の連勝記録
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昨日から、将棋ファンの間でちょっと物議を醸していることがあります。
2月20日付で「四段昇段後通算100勝」を達成して昇段した佐々木大地五段。これが発表されたのは、なぜか6日も遅れての26日でした。この日にはヒューリック杯棋聖戦で広瀬章人竜王との対局があり、対局者リストを見た観戦者は「いつの間に昇段?」と驚きつつも祝福したのでした。
ここからが本題ですが、昇段と同時に18連勝という記録を達成していたことも棋士データベースと今年度棋士記録のページで発表されていました。
ところがその18連勝が、13連勝に下方修正されてしまったのです。
まず3月2日に今年度棋士記録のページが修正され、棋士データベースのページでは本日3月3日に修正された模様です。
これは私が本日、日付が変わった頃に保存した棋士データベースのキャプチャです。確かに1位(18連勝)となっていました。今年度棋士記録のページも保存していた方がいらっしゃるので引用させていただきます。
佐々木大地四段が五段に昇段 https://t.co/m7bTOE4nTw
— あんかけ (@ankakekakna) 2019年2月26日
>2月20日付で五段に昇段
おめでとうございます!20日の中継局(山本四段戦)が昇段対局だったんですね。連勝記録ページも更新されてて18連勝に! #将棋 pic.twitter.com/aThvQq1HGr
なぜこのようなことが起こったのか? 確実なのは未放映のテレビ対局が関わっているということです。
棋士の記録は基本的に、未放映のテレビ対局の結果は反映されません。しかし「勝星昇段やキリ勝・記録が関わる場合、この限りでなし。」と明記されているとおり、場合によってはちょっとややこしくなるのです。
このあたりのことは、ある程度事情をわかっている将棋ファンは何となく受け入れていると思うのですが、さすがに1位の連勝記録が下方修正されて3位になるというのは聞いたことがありません。
テレビ棋戦のネタバレを避けるために結果を計上していなかったのが、割り込ませたら本当の連勝記録との整合性が取れなくなった……おおむねこんなところでしょう。いずれにしてもサイト運営と記録管理、双方の重大な過失です。
18連勝ともなれば歴代8位タイとなる記録です。だからこそ将棋ファンの多くが佐々木五段のすごさを称え、今年度の連勝記録トップは確実と盛り上がっていたのですが、それに水を差す結果になりました。そもそも佐々木五段にとっても、達成してもいない連勝記録を発表されてはおおいに迷惑でしょう。
将棋連盟はこの件をサイレント修正で済ませず、何らかの訂正記事を出すべきです。