ゴールデンウィーク恒例の世界コンピュータ将棋選手権、今年も5月3日~5日に開催されます。
さて、現在のコンピュータ将棋の礎となったソフトは何かといえば、多くの人が『Bonanza(ボナンザ)』を挙げるでしょう。
Bonanza - The Computer Shogi Program
開発者は化学者の保木邦仁さん。ご自身はほとんど将棋をご存じないそうですが、コンピュータ将棋界に颯爽と現れたBonanzaは、2006年の第16回世界コンピュータ将棋選手権で優勝します。さらには2007年、渡辺明竜王(当時)と互角の勝負を演じて話題になりました。
その後Bonanzaのソースコードが公開され、他の開発者たちが活用するようになります。それらはボナンザ・チルドレンとも呼ばれ、将棋ソフトの全体的なレベルが一気にアップしていきました。
Bonanzaはこのようにコンピュータ将棋界に大きな影響を与えましたが、自身は2014年の大会を最後に出場していませんでした。ところが今年の参加チームの中に、保木邦仁さんのお名前が確認できます。
チーム名はTeam Aoba Zero。メンバーの中に、第3回電王戦で豊島将之七段(当時)と戦った『YSS』の山下宏さんのお名前もありますね。
いったいどういう経緯で、このメンバーで出場することになったのか? いずれアピール文書が公開されると思うので、その時を心待ちにしましょう。
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