先日も書いたとおり、将棋倶楽部24にフィッシャールール(早指3)が実装されました。
何度か指したのですが、いろいろと新鮮な気分を味わえましたので、ちょっとした感想を書いてみようと思います。まだ試していない方の参考になれば。
「最初の持ち時間は5分」について
5分なんて、あっという間ですね。従来の「早指」「早指2」よりは余裕があるように思えるのですが、その分「いつの間にか時間なくなってた」感が強くなります。この5分という時間は実に絶妙です。
「1手指すごとに5秒が可算」について
フィッシャールール最大の特徴である、秒数可算。序盤は作戦を決めてさっさと指し、なるべく持ち時間を増やしておくのが定跡となりそうです。
しかし終盤になると、5秒増えたところで焼け石に水。あってないようなものと考えたほうがよさそうです。
「持ち時間が切れると負け」について
将棋ウォーズで3分切れ負けを指したことがある方は多いでしょう。あちらは3分経てば強制的に終わってしまいますが、こちらは5秒可算があるので、まだやりやすいという印象です。
とはいえ、最短で5秒+α以内に指さないといけないわけです。ウォーズほどではないにしろ、終盤で指し手が乱れることは避けられないでしょう。
フィッシャールールは初めてだったのですが、実際やってみるとなかなかいいルールだと感じました。終盤は互いに指し手がボロボロになり、どちらがより致命的なミスを犯すか……将棋にはそういう楽しみ方もありでしょう。フィッシャールールに対応している対局時計もあるようですし、リアルでも指してみようと思う人は増えるのではないでしょうか。