藤井聡太六段、強すぎて若手棋戦に出られなくなる
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ほんの1ヶ月前までは四段だったのに、今や六段にジャンプアップした藤井聡太さん。五段でいたのはわずかに16日でした。
さて、藤井六段が優勝した朝日杯将棋オープン戦は全棋士参加の大型棋戦ですが、若手棋士に限定したコンパクトな棋戦もあります。
の3つです。
そしてこのうち、四段のみ出場できる加古川清流戦と、五段以下かつプロ入り15年以下が出場できる上州YAMADAチャレンジ杯については、デビュー1年ちょっとにして出場資格を失うことになりました。強すぎて昇段スピードが早すぎるがゆえの珍事と言えましょう。
残る1つは新人王戦。しんぶん赤旗主催の、およそ50年の歴史を誇る新人の登竜門です。羽生善治竜王、森内俊之九段、丸山忠久九段、藤井猛九段、渡辺明棋王など、新人王戦の優勝者はその多くが大成することでも知られています。
で、新人王戦の出場資格は以下のとおりです。
- 26歳以下(10月1日現在)
- 六段以下(タイトル戦経験者は除く)
- 成績選抜の女流枠(ただし、26歳以下)4名
- 赤旗名人戦優勝者(赤旗名人)
- 前期三段リーグ成績上位者(※定員40名から前述の1~4の合計人数を引いた人数が参加)
藤井六段は1と2に該当するわけですが、今期がラストチャンスの可能性があります。
新人王戦は若手限定のコンパクトな棋戦ですが、トーナメントの組み合わせが決定するのが例年10月で、決勝三番勝負が行われるのは翌年の10月。1年をかける、かなりゆっくりした進行です。
そして藤井六段は↓の記事でも書いているとおり、早くて5月には七段になる可能性があります。
そうなったとしても、もちろん現在進行中の今期については七段のままで出場を継続できます。
組み合わせの決定時には四段で、優勝時には七段……十分にあり得ますね。これもまた空前絶後の記録になるでしょう。