Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

藤井聡太四段、数ヶ月後には七段になっている可能性も

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 19日の順位戦C級2組、藤井聡太四段は矢倉規広七段に勝利し、全勝をキープしました。また同じく全勝だった今泉健司四段が敗れたため、単独トップに躍り出ました。
 そして藤井四段より順位が上である増田康宏五段と伊藤真吾五段が敗れて2敗となったため、藤井四段が次の9戦目で昇級して五段になる可能性は、かなり高くなりました。具体的には、藤井四段が勝利すればライバルの勝敗にかかわらず昇級することになります。その後朝日杯で優勝するようなら、一気に六段に昇段ということを先日書きました。

araishogi.hatenablog.com

 そして驚くべきことに、仮に六段昇段が実現したら、さらに数ヶ月後には七段になっている可能性があります。

 昇段規定を確認すると「六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝」とあります。藤井四段は前期、竜王戦6組で優勝して5組に昇級していますので、今期も昇級するようなら、この規定に該当して七段になれるということです。
 この「六段昇段後」の解釈はちょっと迷うのですが、「昇段後から数えて連続昇級または通算3回優勝しなければならない、つまり昇段前の昇級や優勝はカウントしない」ということではないようです。昇段を挟んでの連続昇級や通算3回優勝でもOK。実際に三枚堂達也六段が去年、勝数規定により五段になったあと、竜王戦の連続昇級で六段になっています。このスパンはたったの数ヶ月でした。

 竜王戦5組のランキング戦では、決勝進出が昇級の条件です(本戦出場は優勝者のみ)。準決勝戦は5月頃には行われます。
 つまり15歳七段という、すさまじい記録が実現するかもしれないのです。なお、この昇段に関して片上大輔六段がより細かい記事を書いておられますのでそちらもご覧になるとよいかと思います。

藤井聡太 天才はいかに生まれたか (NHK出版新書 532)

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