先日、いよいよ開幕した新棋戦のAbemaTVトーナメント。
フィッシャールールを採用した超早指し棋戦は、従来にはなかったエキサイティングな光景が展開されました。そして注目の藤井聡太七段が、負けなしで予選Aブロックを通過。非公式戦ではありますが、ほとんどのファンに好意的に迎えられたようです。
【速報】#AbemaTVトーナメント
— アベマTV将棋ch@AbemaTVトーナメント (@abematv_shogi) 2018年6月17日
予選Aブロック一位決定戦#藤井聡太七段 が決勝トーナメント進出決定!
vs #橋本崇載八段
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24日(日)よる8時〜予選Aブロック二位決定戦
放送中▷https://t.co/SIHYVnQTv9#アベマ将棋 #将棋 pic.twitter.com/0oImNTLaZC
AbemaTVトーナメントは、他棋戦とは比べものにならないスピーディーさが見どころですが、それとは別の新たな光景が見られました。それは「対局者が自分でチェスクロックを操作する」というものです。
よく知られているように、プロの対局には記録係が付きます。
通常は奨励会員の役割なのですが、女流棋士や研修会員が記録を取ることもよくあります。そして稀にですが、同じプロ棋士が駆り出されることも。
今日は10年ぶりに記録を取ることになりました。本格的に記録係が足りないようです。
— 上野裕和 (@hirokazuueno) 2013年12月5日
これは5年前の上野裕和五段のツイートですが、当時から状況が変わっているのかというと、残念ながらそんなことはないようです。
今回のAbemaTVトーナメントの開幕を受けて、大平武洋六段がブログ記事を投稿されています。
とにもかくにも、記録係が足りない。5年どころか20年以上も状況は変わっていないのです。
そしてプロ棋士と女流棋士は年々増えています。対局数も増え、状況がますます逼迫していくことは想像に難くありません。
チェスでは、棋譜は対局者自身が書きます。それは世界大会であっても変わりません。
一手指すごとにチェスクロックを押し、両者が棋譜用紙に記入しています。
このチェス界の慣習は、やろうと思えば将棋界にも取り入れられるのではないでしょうか。少なくとも、慢性的に不足する記録係をどうにか補充しようとするよりは、まだ現実的であるように思えます。
実際にこれが提案され、試験的に導入されたこともあったようです。田丸昇九段のブログ(2012年7月28日投稿)にその当時のことが書かれています。
7月16日のブログ「公式戦の記録係の要員が不足している状況で提案された今後の対策」の再掲載: 田丸昇公式ブログ と金 横歩き
将棋界をよりよく運営するために、少しずつでもいいので、改善の方向に進んでいってほしいと思います。
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