Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

女流棋士になるための規定、LPSAも将棋連盟と歩調を合わせる

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 新年度になって女流棋士になるための規定が変更されたことは、将棋ファンの間でも大きく話題になりました。

 大きく変わったのは、仮資格であった女流3級が廃止され、今後は女流2級からのスタートになるということです。研修会でC1クラスに上がれば、仮とはいえ女流棋士になれたのですが、これからはB2に上がる必要があります。

 少し厳しくなったという声もありますが、どのみちプロとしてやっていくなら、高い実力をつけなければいけないわけです。将来のことを考えれば、プロ入りがC1からでもB2からでも、そこまで大きな違いはないのではと私は思います。正式なプロ入りまでの規定がスッキリした、という見方もできます。

 これまで仮資格という身分を設けていた理由はおそらく、女流棋士をもっと増やしたいという考えがあったからでしょう。そのおかげで今、女流棋界はずいぶん華やかになりました。また高浜愛子女流の「勝てば正式なプロに、負ければ引退」という万人の胸を打つエピソードも生まれました。

 女流棋士はもっと増えていいと思うのですが、プロを目指すならやはり何より高い実力があるべきです。プロのようでプロでない女流3級という身分がその役割を終えるには、ここらへんがいいタイミングだったのではないでしょうか。

 さて本題です。もうひとつの女流プロ組織であるLPSAはどうするのだろう? と思っていたのですが、先週に変更されていたようです。

LPSA所属女流棋士になるには

 こちらも女流3級という文言は消えています。将棋連盟と歩調を合わせる形での変更ですが、研修期間や入会金は特に定められていないようです。
 個人的には、業界活性化のためにもLPSA所属の女流棋士がもっと増えてほしいと思っています。そのためにもLPSAには、魅力的な組織作りをいっそう推進していただきたいところですね。