羽生善治さんの肩書、明日発表。段位は本来ありえない?
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竜王位を失い27年ぶりに無冠となった羽生善治さんについて、目下関係者やファンの最大の関心事は肩書です。
ただの「九段」か「前竜王」か、はたまた何らかの永世称号か……。直後のスポーツ報知では、前竜王になる見込みだと報じられていました。
先日の記事でも述べたのですが、私は個人的には九段になるのだろうと思っていました。ご本人は肩書にはさほどこだわりがなさそうですし、そもそも前竜王を名乗った棋士は、1994年に失冠したときの佐藤康光九段が最後。およそ25年も例がなかったのです。
竜王戦の規定では、失冠しても1年間は前竜王を名乗れます。しかし本人の意向によってはその権利を行使せず辞退できる……多くのファンがそう考えていたわけですが、将棋界の事情に詳しい田中誠さん(指導棋士)から、貴重なコメントをいただけました。
契約上は竜王戦に出場している時点で、権利では無く義務なので、不自然では無く契約違反です。(谷川先生なんかは、それを無理押ししていた。)
— 田中 誠(観る将,指導棋士三段) (@MAKOTOTANAKA198) 2018年12月24日
前竜王を名乗るのは本来であれば辞退できるものではなく、契約上の義務であるはず、というのです。確かに「前竜王を名乗ることは義務ではない」と明記でもされていないかぎり、そういうことになるのかな……と思います。スポンサーとしては当然、段位よりは前竜王のほうを名乗ってもらいたいでしょうし。このあたり明文化されているのか、気になるところです。
ともあれ今日のスポーツ報知で、肩書については明日に正式発表されるという羽生さんのコメントが紹介されています。注目しましょう。