タイトルホルダーも撃破、佐藤和俊六段が現在絶好調

　現在、佐藤和俊六段が絶好調です。

　今年度成績は12勝2敗（記事執筆時点。未放映のテレビ対局を除く）と圧巻で、先日行われたC級2組順位戦にも勝利し、4戦全勝。そして銀河戦はベスト4に残っています。特にこの銀河戦の内容が素晴らしく、王将のタイトルホルダーであり前期チャンピオンである久保利明銀河を破っています。
　それでは佐藤和六段のこれまでの棋歴を振り返ってみましょう。

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　佐藤和六段は1978年生まれ。2003年に四段プロデビューし、2007年に五段、2014年に六段昇段しています（いずれも勝数規定）。
　順位戦こそデビュー以来C級2組から昇級していませんが、その他の棋戦ではコンスタントに活躍を続けてきました。竜王戦は現在2組で、朝日杯将棋オープン戦では2008年度と2009年度にベスト4入り。そしてNHK杯では2016年度に決勝に進出しています。また2007年度には13連勝を成し遂げ、将棋大賞の連勝賞を受賞しています。

　佐藤和六段は「堅実」という印象の振り飛車党です。つい最近まで将棋フォーカスで振り飛車講座を務め、将棋ファンへの知名度をグッと上げました。そして今月には棋書も出版しています。

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　これがすこぶる評判がいいようで、藤井システムを指したい人はマストバイではないかと思います。

　将棋界は若手を中心に盛り上がってきていますが、佐藤和六段のような中堅棋士の活躍も嬉しいものです。現在の好成績がどこまで続くか、振り飛車党ならずとも楽しみですね。