羽生善治竜王、早指し棋戦で(だいたいいつもどおり)若手を寄せ付けず!
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本日放映されたNHK杯テレビ将棋トーナメントに、将棋界の第一人者である羽生善治竜王が登場しました。相手は期待の若手のひとり髙野智史四段でしたが、危なげなく勝利。貫禄を示しました。
先日放映された銀河戦では、決勝トーナメント第1回戦で黒沢怜生五段と対局。細い攻めを超一流のテクニックで繋ぎ、振り飛車党期待の星を完封しています。CS放送を契約していない方も多いと思いますが、棋譜は公開されています。この攻めは本当にすごかった。
そして早指し棋戦といえば、「AbemaTVトーナメント」が非公式戦ながら公式戦と同等以上の盛り上がりを見せています。先週も発案者である羽生竜王が登場しましたが、やはり有望な若手である佐々木大地四段相手に2戦2勝し、準決勝に進出しています。
【#将棋 ニュース】
— アベマTV将棋ch@AbemaTVトーナメント (@abematv_shogi) 2018年8月19日
羽生善治竜王が貫禄の勝利 新鋭・佐々木大地四段を退けベスト4入り/AbemaTVトーナメント決勝トーナメント|AbemaTIMES https://t.co/ozPeMKM9hn #AbemaTV #羽生善治 #佐々木大地 #AbemaTVトーナメント
NHK杯は通算10回の優勝(史上唯一の名誉NHK杯選手権者)、銀河戦は通算7回の優勝。羽生竜王のすごさが語られる際は、まず通算タイトル数99期が挙げられますが、このように早指し棋戦の勝ちっぷりも外せません。
天才の条件のひとつは「早指しに強いこと」であると、加藤一二三九段が『羽生善治論』で書いています。
さらにこのようにも断言。
もっとも強力な一手、最強の一手が、局面を見た瞬間に浮かんでくるものなのだ。こうした能力は努力したからといって身につくものではない。もって生まれた、並外れた素質としかいいようがない。(P25)
読みの量と瞬発力では、本来若手のほうが有利のはず。それでいて最後には勝ちきるのですから、あらためて羽生竜王の強さがわかります。この先の戦いも楽しみですね。
- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/02/10
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