Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

対局者本人が放送予定のテレビ棋戦を「ぜひ見てください!」とツイートするのは問題

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※この記事の主張は古いものですので、以下の記事をご覧ください。

一連の記事について - Arai Koh's Shogi Life

 11月23日(木)、囲碁・将棋チャンネル主催のテレビ棋戦「銀河戦」に藤井聡太四段が登場します。一回戦で藤倉勇樹五段に勝利しています。
 二回戦の対局相手は上村亘四段。先日、上村四段はこんなツイートをしていました。

 対局をぜひ見てください……一見、何の変哲もない告知です。プロ棋士が自分が出演するテレビ番組についてツイートするのは、最近は日常茶飯事です。特に若手棋士にとって、テレビに出るなんてめったにないことですからね。
 しかし、今回のツイートは問題であると思いました。
 というより、以前からしばしば見られたことのため、連盟側で何らかの規則を作ってほしいと思っていたほどです。
 未放送のテレビ棋戦について、対局者本人がネットで告知すること。何の問題があるのかと思われる方も多いでしょうから、以下、私の考えを説明します。

 競技者は例外なく負けず嫌い。将棋棋士もそうです。
 そのプロ棋士が、負けた対局について「見てください」などと言うでしょうか? 誰かに見てほしいと思うでしょうか? 私にはとてもそうは思えません。
 つまり、上村四段がこのようにツイートしたということは、この対局に勝ったのではないか? そう予想してしまったのです。

 元来、将棋連盟は未放送のテレビ棋戦については放送終了まで口外しないよう、厳しい指導をしているはずです。しかしTwitterは最近登場したメディアのため、対策が遅れているのではないのでしょうか。「見てください」と書いた程度でも、将棋ファンはあれこれと邪推してしまうのです。

 特に注目を浴びる藤井四段の対局でこういうことが見られたのは、非常に残念です。もし棋士のみなさんがこの記事を見られたら、再発することがないように対応をお願いしたいです。