女性のアマチュアは要チェック、世界遺産の仁和寺で「女流アマ竜王戦」が開催
女性アマチュアの実力がグングン伸びている昨今ですが、このたび喜ばしいニュースが入ってきました。
京都府連の方からいただきました。4/29、女流アマ竜王戦が新設です。要項見ると大人の級位者が出るクラスが難しいですが(超初心者の部はある)、お誘い合わせの上ご参加ください! pic.twitter.com/VyJ8wJeJKS
— すわ。スワ。 (@55swkk) February 13, 2020
日本将棋連盟京都府支部連合会が主催する「女流アマ竜王戦」。
会場となるのは世界遺産の仁和寺(にんなじ)。昨年の竜王戦七番勝負、第二局の舞台にもなりましたね。
A~Eクラスと分かれていて、小学校低学年や超初心者でも参加を受け付けているようです。関西にお住まいの女性アマチュアの方々は、検討してみてはどうでしょうか。
鈴木大介九段がまさかの麻雀漫画誌に登場!
先日、麻雀のタイトル戦「麻雀最強戦」にて、将棋棋士でありながらプロ雀士たちをなぎ倒して優勝した鈴木大介九段。このニュースは将棋界内外で大きな話題となりました。
【麻雀最強戦2019 ファイナル】優勝は鈴木大介!! | キンマweb - 近代麻雀 web
そしてこのたび、さらに驚くべきことに、鈴木九段自身が漫画化したというニュースが舞い込んできました。
麻雀最強戦2019優勝記念読み切り!!
激闘を制した“勝負師”の生き様…!
突破力 -最強位・鈴木大介-/作画:森遊作 原作:森橋ビンゴ
実在将棋棋士の漫画化は羽生善治九段、故・村山聖九段などの例がありますが、麻雀漫画誌に登場というのはおそらく例がないでしょう。
掲載誌は「近代麻雀」。興味のある方は手に取ってみてはどうでしょうか。
江戸時代~昭和の名工による将棋駒企画展が山梨県で開催
将棋駒は単に対局道具であるだけでなく、芸術品、美術品という側面もあります。これまでに数多くの素晴らしい将棋駒が、職人たちの手によって作られてきました。
そんな名品の数々が展示される美術工芸品展が、今月より山梨県のミュージアム都留にて開催されます。
【令和2年2月1日~3月15日】企画展「凛たる美駒-将棋の駒 将棋の道具にみる美術工芸の世界」/富士駒の会共催・日本将棋連盟後援/全国初ともいえる江戸時代から昭和の名駒を一堂に集めた企画展。幻の清安から明治~昭和に活躍した豊島龍山ら5名工の名品、現代作品まで展示/#将棋 #企画展 #駒 pic.twitter.com/WzWtLakBiK
— ミュージアム都留 (@Museum_Tsuru) January 31, 2020
全国を転戦するタイトル戦の棋譜中継では、地元の愛好家が提供した駒が紹介されるというケースがあります。私は名工と呼ばれる人のことをほとんど知らないのですが、こうした名前を知っていると、より将棋観戦が楽しめるかもしれません。
山梨県ならば、首都圏からも小旅行に行ける距離ですね。私も時間を作って行ってみようかなと思っています。
忘れられた棋士・松田辰雄八段の記録を蘇らせる同人誌が2月に発行予定
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
2020年最初の記事は、とても意義のある同人誌のニュースです。
【同人誌刊行のお知らせ】
— 田代深子 (@rieko_w) January 1, 2020
2月刊行予定で、同人誌を制作中です。
『 不撓 ー忘れられた棋士、松田辰雄八段の記録 』
執筆者:
けんゆう、小笠原 輝、石川陽生七段、君島俊介
戦後間もなくの数年に活躍し、結核で夭折した松田辰雄八段について、残された記録を発掘、編纂し、その姿を浮き彫りにします。 pic.twitter.com/5Bz4K5FVlq
故・松田辰雄八段。私もほとんど存じないのですが、見当たるのは将棋連盟関西本部ウェブサイトの「関西本部所属棋士」に簡単なプロフィールが掲載されているのみです。
執筆陣は棋士の成績のまとめサイトを運営しているけんゆうさん(@kenyu1234)。
「将棋世界」にコラム連載を持つ、おがちゃんこと小笠原輝さん(@apout1992)。
プロ棋士から石川陽生七段。
ネット中継では「銀杏」のペンネームでおなじみの君島俊介さん(@ginnan81)。
そして表紙絵には漫画『将棋めし』の松本渚さん(@matsumon23)。
いったいどんな内容になるのでしょうか。必ず購入したいと思います。
2019年振り返り。将棋ライターとして本格デビューし、三段になり、将棋文化検定1級合格
今年最後の記事です。最近はあまり更新できず申し訳ありません。メイン業務のシナリオライティングが非常に忙しく、なかなかこちらに手が回らない状況です。
さて、2019年を振り返ってみると、何と言っても将棋ライターとして書籍デビューできたことが一番の出来事でした。
おかげさまで重版も果たし、内容自体もなかなかの好評をいただいています。
6月には「ありがとう平成!記念免状授与式」というイベントで三段の免状をいただきました。
来春、将棋普及指導員の資格を取ろうと思っているのですが、男性は三段の免状取得が必須なのですね。これでいよいよ挑戦できます。
そして秋には将棋文化検定で1級合格できました。
書籍執筆のときに仕入れた知識が、なかなか役に立ちました。
ということで、今年はいろいろ躍進できたと思っています。
来年もこの調子でいければなと。ではよいお年を。
将棋漫画『宗桂 ~飛翔の譜~』連載終了。そして監修の渡辺明三冠のすごさ
【参考記事】時代劇×将棋の異色漫画誕生! 『宗桂 ~飛翔の譜~』
コミック乱ツインズで連載されていた将棋漫画『宗桂 ~飛翔の譜~』ですが、先日に最終回を迎えました。
という訳で、本日発売の乱ツインズ掲載で「宗桂~飛翔の譜」最終話となりました。一応の大団円にたどり着けましたかね?17ヶ月間お付き合いいただき本当に本当に大感謝です(^3^)/!! pic.twitter.com/AXnx9MjMeP
— 星野泰視 江川と西本、宗桂~飛翔の譜 (@shinoyasushiho) December 13, 2019
連載期間としては決して長くはなかったですが、一応の大団円ということで、単行本派の私は最終巻の発売を楽しみにしたいと思います。
さて、本作の棋譜監修は渡辺明三冠ですが、今年度の勝ちっぷりはすさまじく、豊島将之竜王・名人以外には負けていません。昨日も王位戦予選で佐藤天彦九段に勝利しました。中原誠十六世名人が打ち立てた年度最高勝率記録を塗り替えるのではとも言われています。
渡辺三冠が勝ち進む
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) December 13, 2019
【#王位戦 予選】
○渡辺明三冠 VS ●佐藤天彦九段
第61期王位戦予選、渡辺三冠VS佐藤九段戦が本日行われ、渡辺三冠が勝ちました。
次戦、挑戦者決定リーグ入りを懸けて、佐々木大地五段と対局します。https://t.co/aJVaHFHKEc#渡辺明
渡辺三冠は誰にもわかるほど多忙を極めるスケジュールですが、その合間に『宗桂 ~飛翔の譜~』の監修作業をきっちりこなしていたということです。
渡辺先生、今年頭の棋王戦と王将戦メチャクチャな対局スケジュールだったのに、ホントに棋譜作ってくれたんですよね、宗桂用に。(あ、爪の垢もらい忘れてた笑。)
— 星野泰視 江川と西本、宗桂~飛翔の譜 (@shinoyasushiho) December 13, 2019
また年末年始(棋王戦王将戦含)で更に厳しいスケジュールだって聞きましたけど…、一生応援!!
作者も大絶賛の仕事ぶり。渡辺三冠にはまたいつか、新たな将棋漫画で棋譜監修をしてもらえればなと思いますね。
ギャグ漫画『矢倉の囲い』に羽生善治九段が登場(?)&本日矢倉で勝ち鳩やぐらで昼食を注文
本日、とあるWeb漫画がTwitterを賑わせました。
なんかトレンド入りありがとうございます!
— 大石浩二 (@k_marudashi) December 8, 2019
感想もたくさん嬉しいです!散々引っ張ったけど描いてよかった…!また読切描きます!(と言ってまたしばらく引っ張ろう)#ジャンププラス https://t.co/dyRxNs9Lsz
集英社の少年ジャンプ+で公開された『矢倉の囲い』。将棋漫画ではなく、将棋を取り入れたギャグ漫画です。作者は『いぬまるだしっ』を代表作に持つ大石浩二さん。
これが素晴らしいクオリティで、将棋関係者も大絶賛。
やばい、普通にギャグマンガとして面白かったw
— 文春将棋🐧 (@bunshun_shogi) December 9, 2019
[特別読切]矢倉の囲い - 大石浩二 | 少年ジャンプ+ https://t.co/kdTdYIoh7i
「最強 羽生将棋」が出てきたところで思わず声を出して笑ってしまいました。
— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) December 9, 2019
[特別読切]矢倉の囲い - 大石浩二 | 少年ジャンプ+ https://t.co/F4FQL0GlAq
Nintendo64で発売されたソフト『最強羽生将棋』を持ってきたあたり、私もツボにはまりました。
さて、その羽生善治九段ですが、本日ヒューリック杯棋聖戦二次予選で千田翔太七段と対局し、勝利しました。
その戦法が、もちろん偶然なのでしょうが、矢倉でした。そして注文した昼食が「鳩やぐら」のチキン山椒焼き弁当!
【#アベマ将棋】#将棋めし
— AbemaTV将棋ch(アベマTV) (@abematv_shogi) December 9, 2019
第91期 ヒューリック杯棋聖戦 二次予選
昼12時40分対局再開
☗ 羽生善治九段
鳩やぐら「チキン山椒焼きお弁当」
☖ 千田翔太七段
注文無し
放送中▷https://t.co/bLP9symkcm pic.twitter.com/pJaYqYEFWi
数年前から採用する棋士が激減していた矢倉戦法ですが、ここ最近はまたじわじわと増えているようです。
そして今日発生した奇妙な一致。これが示すのは、来年2020年は本格的に矢倉戦法が盛り返すということでしょう。
Twitterの休眠アカウントが削除されるとの報道。将棋関係者のアカウントはどうなる?
本日、Twitterユーザーにとっては大きなニュースが舞い込みました。
Twitter、休眠アカウント削除へ 対象アカウントに12月11日までにログインするよう警告https://t.co/wKTKJVESsD
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) November 27, 2019
休眠アカウントが削除されてしまう、とのことです。
この件でもっとも影響を受けるのは、管理者がすでに故人となってツイートできないアカウントです。将棋界では2012年に亡くなった米長邦雄永世棋聖が挙げられます。
羽生はすごい。スケートはハニュウ、将棋はハブ。二人とも魅力的だよね。
— 米長邦雄 (@yonenagakunio) November 26, 2012
米長さんは電王戦の立役者として知られ、コンピュータとインターネットを人一倍活用していた棋士のひとりです。Twitterも早い段階から始めていましたが、羽生結弦さんがまだ今ほど有名ではなかった時期に、こんなことを書いていたのですね。こういったユニークなツイートが、もう永久に見られなくなるかもしれません。
他には2016年に休刊した週刊将棋です。数多くの写真が投稿されており、かなり貴重なものもあると思います。こちらはちょっとツイートするだけで回避できそうですが……。
週刊将棋最終号が完成し、現在打ち上げ中です。(渡部) pic.twitter.com/RzG0tnyUUi
— 週刊将棋 (@weekly_shogi) March 26, 2016
Twitterを利用するなら、規約の遵守は当然です。何よりリソースは無限ではなく、もはや更新されないアカウントの削除は致し方ないかもしれません。しかしやはり寂しい気持ちは拭えませんね……。
【2019/11/28追記】以下のとおりになったようです。よかった。
Twitter、「亡くなった人のアカウントを保護する機能を追加するまで休眠アカウントは削除しない」とツイート - ITmedia NEWS
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『ふたりの太星』連載終了。苦境が続くジャンプの将棋漫画
今日発売された週刊少年ジャンプ52号で、将棋漫画『ふたりの太星』の連載が残念ながら終了となりました。
「週刊少年ジャンプ」で連載中の将棋漫画
— あさねぼう (@asanebou13) November 25, 2019
「ふたりの太星」ですが今週掲載話で
最終回となられました
近年ジャンプ連載の将棋漫画
「ものの歩」 全5巻
「紅葉の棋節」 全2巻
「ふたりの太星」 全3巻(刊行予定)
やはりジャンプはA級でしょうか
「短手数投了」作品が多い気がします
こちらのツイートにもまとめられていますが、『ものの歩』『紅葉の棋節』に続いて短命に終わってしまいました。第1話の時点では、私も相当に期待していたのですが……。
【参考記事】各所で話題! 少年ジャンプの新将棋漫画『ふたりの太星』の第1話が無料公開中
ここ最近のストーリーに関しては「作者が吹っ切れた」だとか「ギャグ漫画として素晴らしい」とか、そんな感想がTwitterにはよく流れていました。同時に「もう打ち切りが近いんじゃないか」という声も多く、実際にその通りになってしまいました。
しかしジャンプ編集部は、まだ将棋漫画での成功を諦めないでほしい。
あの『ヒカルの碁』のように、将棋の知識が何もなくても話に入り込めて、魅力的なキャラクターがいて、ワクワクさせてくれるような、そんな将棋漫画を読みたいと思っています。
将棋文化検定、1級合格しました!
【参考記事】明日、第5回将棋文化検定を受検します
先日に行われた第5回将棋文化検定の結果が本日届きました。
予習復習をほとんどせずに臨んだこともあり、不合格だろうと思っていたのですが――
なんと、1級合格してしまいました。
私は来年に将棋普及指導員の資格を取ろうと思っているのですが、将棋文化検定の1級合格者はその際の筆記試験が免除になるとのことで、少し楽になりそうです。
ところで私が5月に出版した将棋ライターデビュー作は、来年度以降の将棋文化検定にも役立つかもしれませんので、ぜひご興味のある方はよろしくお願いします。
【参考記事】拙著『将棋番組が10倍楽しくなる本』は将棋文化検定のAコースでも少し役立ったようです
将棋文化・歴史・専門用語がわかる! 将棋番組が10倍楽しくなる本
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