Arai Koh's Shogi Life

将棋ライター・アライコウのブログです。将棋について書いていきます。

豊島将之八段はいつから「きゅん」と呼ばれたか

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 本日行われたヒューリック杯棋聖戦第4局は、羽生善治棋聖が勝利しました。これで五番勝負は2勝2敗のタイ、決着は最終局に持ち込まれました。

 空前絶後の通算100期か、それとも念願の初タイトルか。早くも本年度ベストバウトの予感さえする大勝負は、来週7月17日に行われます。

 さて、豊島将之八段といえば「きゅん」なる愛称。ちょうど先日、読売新聞を取っている実家に帰ったのですが、竜王戦が特集された先月の紙面を手に入れました。そこに驚きの文字が。

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 このように新聞の紙面にも登場するほど浸透した愛称ですが、疑問の方も少なくないかと思います。いったいいつから、こんな愛称で呼ばれるようになったのか? 某匿名掲示板の過去ログを見ると、デビュー翌年の2008年にはそう呼んでいる人が確認されていますが、まだ一般化(?)はしていない模様でした。

 そこでTwitterの時間指定検索「(キーワード) until:時間」で調べてみました。
 結論から言うと、思ったより早かったです。「豊島 きゅん until:2010-12-31」で検索してみると、もうかなりヒットするのです。そしてその理由には納得がいきました。

 豊島さんは2009年度に10代の若さで将棋界最難関と言われる王将リーグ入りを果たし、順位戦はC級1組へ昇級、最多勝利賞と勝率1位賞を受賞しています。そして2010年度には王将戦に挑戦しました。
 デビュー当時から嘱望されていましたが、この頃の大活躍で、一気にファンを増やしたと考えられます。自然と「きゅん」呼びする人も増え、それを目にした将棋ファンに連鎖していったと。
 ちなみにご本人、過去にこんなツイートをされています。

 はたして、きゅんは棋聖となるか。運命の日は1週間後です。

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