運命の日来たる! 羽生善治竜王vs藤井聡太五段を大胆予想
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全将棋ファン、そして将棋に詳しくない人たちさえも注目する朝日杯将棋オープン戦。準決勝戦と決勝戦が明日17日、東京・有楽町朝日ホールで開幕します。
会場チケットは決して安くないにもかかわらず即完売。さらに協賛として羽生竜王が愛用する眼鏡のブランド、Zoffが加わったことが話題になりました。
Zoffが朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝の協賛をさせていただきます!!!#将棋 #朝日杯 #羽生善治 #藤井聡太 #久保利明 #広瀬章人 #Zoff #ゾフ #eyewear
— Zoff (@Zoff_INFO) 2018年2月8日
第11回 朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝|朝日新聞デジタル https://t.co/IWey4vy0uC
2011年に発売された「3月のライオン」桐山零くんメガネ、羽生竜王の着用メガネがZoff SMARTであったりと将棋界とのご縁があり協賛に至りました。Zoffは将棋界を応援しています!#将棋 #朝日杯 #3月のライオン #桐山零 #Zoff #ゾフ #eyewear
— Zoff (@Zoff_INFO) 2018年2月8日
さて、やはり一番の注目の的は、藤井五段です。
それにしても、デビュー1年ちょっとの若手がA級棋士3人と肩を並べるとは、よくよくすごい光景です。大勢の人が見守る公開対局という場で、藤井五段がどれだけ普段どおりの力を出せるかがカギになりそうですが……余計な心配でしょうね。彼の中学生らしからぬ胆力と落ち着きぶりは、もう誰もが認めているところです。
個人的に注目しているのは、羽生竜王が藤井五段相手にどんな戦型で戦うかです。
初めて相まみえた「炎の七番勝負」では角換わりでした。先手の藤井四段(当時)が桂跳ねからの速攻を仕掛け、そのまま快勝。思えば彼が真の意味で世間から注目され始めたのは、この羽生撃破の衝撃からでしたね。
その後、ニコニコ動画が主催した「第零期獅子王戦」で再度対決(収録日の関係で先に結果が出たのはこちら)。このときは羽生三冠(当時)が先手を持ち、藤井システムを発動。さすがに経験の差が出たか、羽生さんの危なげない勝利で終わりました。
非公式戦では1勝1敗の五分でしたが、いよいよ満を持しての公式戦です。
いつでもベストを尽くそうとするのが羽生さんであることは、ファンなら皆が知っていることですが、やはり公式戦となればかける熱量は段違いでしょう。先日の国民栄誉賞表彰式後の会見でも、その意気込みを語っていました。
本気の本気で、藤井五段を負かしにいく。
となれば、経験を生かした戦いにするのではないでしょうか。
最新研究が盛んな角換わりや横歩取りではなく、藤井五段がまだ経験不足である戦型。
ずばり、再度の藤井システムです。
これには他の根拠もあり、本戦の1回戦と2回戦でも四間飛車を採用し、立て続けに若手を破っています。八代六段戦については、ほぼ負けの局面が続いた末の苦しい逆転勝ちでしたが……。二度あることは三度ある、という予想です。
それに羽生竜王は早指し戦だと、振り飛車を積極的に投入している印象があります。3年前の朝日杯決勝でも、渡辺明二冠(当時)相手に中飛車を採用していました。
ここからは勝手な想像です。持ち時間が短い場合、美濃囲いですぐに玉を固めることができる振り飛車は、(比較的)安心して指せるということなのかもしれません。
角換わりや横歩取りは、玉が一マス違うだけで将棋全体がずいぶん違ってきますが、美濃囲いは定位置が決まっています。藤井システムも最初は囲いを省略して攻めの姿勢を見せるとはいえ、最終的には定位置に落ち着くことが多いですしね。悩まないで済む分、攻めの構築に力を注げるのは大きいでしょう。
というわけで本命は藤井システム。対抗は中飛車です。とにかく振り飛車を投入するでしょう。まずはこの予想が当たっているかを楽しみに待ちたいと思います。